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平服ってどんな服? 

昨日4月28日は故・鴨志田穣(かもしだ ゆたか)氏の「お別れの会」に行ってきた。念のため補足しておくと、故・鴨志田氏は漫画家・西原理恵子さんのつれあいである。
この「お別れの会」は、一般のファンも事前の申し込みなしで参加できるパーティー形式のもので、「平服でお越しくださるようお願いします」という案内がされていた。その一文には、「格式張らず気軽にお越し下さい」というファンに対する気遣いが感じられた。しかし、やはりこれは一種の告別式だろうし、会場も名の知れたきちんとしたホテルだ。服装にはかなり頭を悩ませたが、無難な路線を選び、通訳の仕事や平服でよい法事の時に着ているチャコールグレーのパンツスーツに、白いカットソープラス黒のバッグと靴で参加した。

会場に入ったところ、黒、白、グレーといったモノトーン系、あるいは茶色やベージュなどを一部に取り入れて地味にまとめた服装の人が多かった。しかしその一方で、ジーンズとか、花柄のスカートとか、きれいな色目のカットソーとか、原色ストライプの綿シャツとか、青いデニムシャツとか、といった「本当に普段着」の人も少なからずいた。会場は自由に歩き回れないほど混雑していたのだが、自分の周囲だけでもそういう人が確認できた。

そういう「色とりどりの本当に普段着」の人たちは少数ではなかったから、その人たちが会場の雰囲気から浮いているようには決して見えなかった。また、サイバラさん自身もきっと懐の深い人だから、来場者がどんな服装で来ようが受け入れて歓迎するだろうし、実際に予想を超える人出に対して感謝も表明していた。そして一般的に言えば、「どんな格好であろうが、心を込めてとむらうことが大事」というのも確かに一つの真理だ。

しかし私個人としては、色とりどりの服で昨日のような場に行くのはどうも納得が行かない。ご遺族もほとんど喪服姿だったし、実際に行ってみて「これは変則的な告別式である」という気持ちで臨むべき場だと思った。

「お別れの会」というやわらかい名称の催しとはいえ、カモちゃんというファンにとっても大切な人に弔意を示す場なのだから、サイン会やトークライブといったイベントとは明らかに違う。そういうイベントに行くのと区別がない服装で出席するのは、ご遺族に対しても失礼にあたるのではないか。第一、たとえばホテルで行う結婚式に「平服でお越し下さい」と招待されて、近所の公園に散歩に行くような格好で出席する人がいるだろうか。

「平服」とは、場の雰囲気を想像する力をかなり要求される、ある意味でとても日本語らしい言葉だ。「平服」を辞書で引いても、大辞林、広辞苑、明鏡国語辞典には「式服・礼服に対して、ふだん着る服。普段着」といっただいたい似たような解説になっており、「日常に着ている服」と同義のように書いてある。けれど実際のところは、「正式な礼服・式服でなくてもいいですよ」という意味で使われるのであり、「礼服・式服に近い服」と解釈すべきだろう。

この点に関して、個性派の新明解国語辞典はちょっと違う解説を付けているので引用する。「〔礼服を着るには及ばないという意味で〕普通の外出着の称。例、男子の背広、女子のスーツなど」。親切でいいねぇ、新明解国語辞典。ますます好きになった。
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