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記念碑ではあるが慰霊碑ではない(池上さんの戦争SP番組を見て その2) 

2010/8/15にテレ東でOAされた「池上彰の戦争を考えるSP ~戦争はなぜ始まり、どう終わるのか~」についてもう一つ。

旧満州を紹介する内容の一つとして瀋陽ロケがあった。なかでも九一八事変(満州事変。1931年9月18日に起こったので中国ではこう呼ぶ)の60周年(つまり1991年)に建てられたという記念碑はひときわ目を引いた。日本人の感覚からするとものすごく大きい。高さが人の身長の数倍はある。

ざっと調べてみたところ(参考サイトは主にここ)、記念碑は「残暦碑」という名称。なお「残歴碑」と表記する日本語サイトも多いが、とりあえず検索結果で多数派の「暦」としておく。ちなみに碑は暦の形をしている。

碑の高さは18m、幅30m、奥行き11mで、「瀋陽九・一八事変陳列館」という施設の広場に建てられた。やがてこの陳列館は、1997年からの拡張工事を経て1999年に「九・一八歴史博物館」としてリニューアル。博物館名の文字は江沢民自身の筆によるもの。現在は、国家級愛国主義教育基地となっている。

つまりこの記念碑の建設は、1989年の天安門事件を経て、中国で愛国主義教育を強化する流れを背景としているものだ。記念碑は「この辱めを忘れてはいけない(そして、その辱めから人民を解放したわが党は偉大なのだ)」と国民を教育するためのツールであって、例えば日本の原爆死没者慰霊碑のような、鎮魂とか祈りのためのモニュメントではない。その違いを踏まえながら番組を見ていた人はどのくらいいたのだろう。ちょっと気になったので書いてみた。


関連リンク:戦争が始まる気配に早く気づく人間になるためには?(池上さんの戦争SP番組を見て その1

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